CD管にLANケーブル(Cat6A)を追加配線 – その3 開通編

呼び線と材料の準備が出来たので、いよいよLANケーブルを通します。

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LANケーブルの通線

なかなか大変でした。もう一度やりたいかと聞かれたら、
「2~3mくらいならやらないこともない」
と答えるかもしれません。

ビニール紐をビニールテープを使ってLANケーブルに固く巻き付けて、2Fクローゼットを起点にして1Fダイニングへ向かうようにして作業しました。でも、1Fからビニール紐を引っ張ってもびくともしません。Cat6Aのケーブルは太くてコシがあるので2Fからぐいぐいと送り込みつつ1Fで紐を引っ張る形で二人掛かりでした。

それでも、紐はちぎれんばかりに力一杯ひっぱる感じでした。手が痛くなるので軍手をして、途中で休憩しながらでないととてももたないです。それくらいCD管の中は抵抗がありました。先に通っていた電話線との摩擦抵抗もあったのかもしれません。潤滑剤を使いつつ紐ではなくて通線ワイヤーであればもっと楽なのかと思います。

LANケーブルが1Fダイニングに到達したところ
LANケーブルが1Fダイニングに到達したところ。ここまでで疲労困憊。

11mのケーブルを通して余りを切断したところ、使用したのは9.2mでした。

成端

1FのCD管から出てきたときは安堵しました。が、ここからも結構面倒でした。
まずはケーブルの被膜を剥いてコネクターを取り付けます。

Cat6Aケーブルの被膜を剥いたところ
Cat6Aのケーブル被膜を剥いたところ。真ん中の透明なものは「十字介在」といわれる部品で芯線同士の干渉を防ぐためのものです。

芯線をコネクターに通します。パンドウィットのサイトに説明書があったのでダウンロードしてみながらやりました。

LANケーブル成端の様子
コネクターに芯線を通したところ、ケーブルは真後ろにあります。

成端工具でカシメたらRJ45のジャックに組み込み、さらにJISプレート用アダプタをはめます。

LANケーブル成端後にモジュラージャックにはめ込んだところ
JISプレート用アダプタの組付けまで終わったところ。

これでケーブルの加工は完了です。

疎通確認

1Fと2Fのそれぞれで加工まで終わったら、疎通テストです。2F側をルーターへ接続し、1F側はノートPCを接続しました。ポートのランプが点けば配線は大丈夫かと。

LANケーブルの疎通確認。ノートPCのポートのランプ点灯。
ノートPCのLANポートのランプが点灯

インターネットへの接続と速度を確認したところ700Mbps程度出ました。自宅はまだ回線もネットワーク機器も1Gbpsなので、700Mbps出ていれば問題なさそうです。

仕上げ

そしてコンセントのJISプレートにはめて、コンセントプレートを戻せば完了です。

なのですが、ここが通線に次いで大変でした。Cat6Aのケーブルが太くてかたいので、コンセントボックスに納めるのが難しいです。

1F側は2Fから引っ張ってケーブルのたるみをなくして納めました。

Cat6Aの敷設完了時のコンセントの状態(1Fダイニング電話台下)
1Fダイニングの設置個所。周りの枠のようなものは電話台。左上が電話のジャックで左下が今回設置したLANのジャック。左の真ん中は2Fクローゼットから持ってきたブランクチップ。

2Fクローゼット側はCat6Aの長さが中途半端になってしまったことと、TV用同軸ケーブルと裏側の場所の取り合いとなり、位置を変えたりの試行錯誤の上で何とか納めました。既設のLANケーブルの交換やもう一つ空いているところに新設する場合は、今回と同じ太さのケーブルを通すのはちょっと無理そうな感じです。

Cat6Aの敷設完了時のコンセントの状態(2Fクローゼット)
2Fクローゼットの設置個所。真ん中のTV用同軸ケーブルの下が今回設置したジャック。ここにつけていたブランクチップは、1Fのプレートの電話とLANの間に使いました。

下は今回の作業前の状態。TV用同軸ケーブルの位置を変えました。

ホームゲートウェイ PR-600MIと情報コンセント
LANケーブル追加作業前のモジュラージャック類の状態。

ここのTV用の配線もDIYで追加したものです。

ひかり電話の通話やネットワークの通信に異常のないことを確認し、Wi-Fiルーターを2Fクローゼットから1Fダイニングに移設してすべて完了となりました。

最後に

作業の結果、Wi-Fiルーターを1Fの家のほぼ中央に置くことが出来たため、ほとんどの部屋で電波状況が改善しました。Cat6Aで敷設したので、将来1Gbps超の回線とWi-Fiルーターを導入となっても対応可能となったのも良かった点です。

Wi-Fiルーターが1台だとどうしても電波が弱いところは出てしまいますが、それは今後の課題。


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