Wi-Fi 6のルーターをTP-Link Archer AX20に変更

これまで自宅内の無線LANルーターとして、バッファローのWSR-3200AX4Sをアクセスポイントモードで使ってきました。

当初は問題がないように思えたのですが、使い込むうちに色々と使いものにならないことが分かり、TP-LinkのArcher AX20に替えました。

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バッファロー WSR-3200AX4Sの問題点

2.4GHzでは動画や画像の読み込みが完了しない

購入当初(ファームウェアVer.1.01)からYoutubeのサムネイルが表示されないという問題があり、その後のVer.1.20で解消と思いきや・・・。

本商品を2.4GHzの周波数でWi-Fi接続していた場合、インターネットのページによっては、読み込みが遅い、または読み込みが停止することがある問題を、ルーターモードで修正しました。アクセスポイントモードで同現象が発生したときは、申し訳ありませんが、可能な限り5GHzの周波数でWi-Fi接続してお使いください。

ファームウェア変更履歴より

私はAmazonのFire HD 10を持っていますが、Fireシリーズで5GHzを使うにはルーター側でチャンネルを36~48のいずれかに固定する必要があります。そのような知識のない方にとっては、非常にイライラの募る状況かと思います。

WPA3の認証が失敗する

自宅にある機器ではWindows 10 PC(ThinkPad E490 + RealTek 802.11ac)に限った現象ですが、WPA3で接続しようとすると拒否され、その後は一切の接続が拒否されるようになります。ログがまたいい加減な内容でよくわからないのですが、おそらくはルーター内のファイアウォールか何かが誤ってブロックしているのではないかと思われます。

BUFFALO WSR-3200AX4SにWPA3で接続したときに発生するエラーのログ。
BUFFALO WSR-3200AX4SにWPA3で接続したときに発生するエラーのログ。WPA3で認証エラーになった直後にログに現れる内容(赤枠)

5GHzでは接続断頻発&再接続に非常に時間がかかる

購入当初はそんなにひどくはなかった記憶があるのですが、ファームウェアをVer.1.10に上げてからのような気がします。とにかくよく切れるし、再接続がなかなか完了しない。チャンネルは48に固定しているのでDFSの影響ではないでしょうし、周辺の5GHzの状況は以下の通りスッカスカです。右下に2.4GHzとあるのは、それをクリックすると2.4GHz帯に切り替えるアイコンなので、以下は5GHz帯を表示しています。

自宅のWi-Fi 5GHz帯の状態
自宅周辺のWi-Fi 5GHzの状況

荒野の一軒家ということではなく、2.4GHzはいっぱいいます。

自宅のWi-Fi 2.4GHz帯の状態
自宅周辺のWi-Fi 2.4GHzの状況

ということで、とてもストレスの多い状況なので別のルーターを買うことにしました。2020年12月に買ったのでまだ8ヶ月しか使っていませんが、買い換えるほどに不満が募る結果となりました。

バッファローの製品はNASに続けての不具合商品となりました。

TP-Link Archer AX20を購入

前置きが長くなりました。新たに購入するにはバッファローは論外として、国内メーカーの商品も横並びのように思えるためどうも信用がならないので、価格が安くてそれでいて定評のあるらしいBroadcom製のSoCを使っているTP-LinkのArcher AX20を買いました。

スペック的には、以下の通りArcher AX20のほうが劣ります。WSR-3200AX4Sの2.4GHzはWi-Fi 4止まりではありますが。
TP-Link Archer AX20:1201Mbps (Wi-Fi 6 5GHz) + 574Mbps (Wi-Fi 6 2.4GHz)
Buffalo WSR-3200AX4S:2401Mbps (Wi-Fi 6 5GHz) +800Mbps (Wi-Fi 4 2.4GHz)
その分、Archer AX20のほうが安いです。WSR-3200AX4Sは11,800円(2020年12月当時)、AX20は6,408円(2021年8月当時)でした。

スペックよりも、家族の機器も含めてきちんと支障なく使えることの方が大事です。宅内LANはGbEでインターネットの回線はフレッツの1Gbps、ここ3年程度はそれでいくとすればWi-Fiルーターの寿命も考慮してスペック重視ではなく価格と安定性を取ることにしました。

TP-Link Archer AX20 パッケージの表側の写真

使用感

すぐつながる(WPA3で)、途切れない、最後まで読み込むと、バッファローのルーターで不満があったことがすべて解消しました。

そもそもどれも当たり前に出来なくては困ることですけど…。

設置状況

2Fのオープンスペースに置いています。オープンスペースが家の中心よりもややオフセットした位置であるため、主に人がいる方にアンテナが向くように設置しています。写真の机でPCを使うときは有線LANをすぐに使えて結構便利です。上位ルーターからの線はWANポートにつないでいます。ルーターモードであろうとアクセスポイントモードであろうと、上位のルーターからの線はWANポートで正常に動作します。

TP-Link Archer AX20本体設置状態
Archer AX20の設置状況。ポートは左からWAN(回線事業者のルーターと接続)、LAN1(デスクトップPC)、LAN2(NAS)、LAN3は空けておいてLAN4に机の上で使うPC用のケーブルを入れておいています。

角のようなアンテナがちょっとごつい印象がありますが、向き先によって明らかに電波の状況が変わるので、これはこれでよいのかもしれません。ルーターを立たせている部品はオプション品で、タイムセールでセットで安くなっていたので一緒に買いました。立てかけるだけの金属製ステー(底面にゴム足あり)で小突くと倒れるくらいのものですが、普段は触るものでもないのでこれで十分使えています。
発熱は裏面のほうがあるようなので、べた置きするよりも立たせた方が放熱でも有利です。

速度

以下はいずれも日曜日の18時前後にThinkPad E490で計測した結果です。iperfでローカルの測定ではなく相手がインターネット上のサーバーなのでばらつきはやむをえないところです。

まずはルーターの目の前でWi-Fi 5で接続。Wi-Fi 5なのでこのくらいなものかと思います。

Archer AX20のWi-Fi 5での速度計測結果。ダウンロード 527.9Mbps、アップロード315.6Mbpsと十分な速度。
2FのAX20のすぐそばでにWi-Fi 5で接続したPCで計測した結果

1Fのリビング。とくに困らない速度です。

Archer AX20の1FリビングでWi-Fi 5での速度計測結果。ダウンロード 206.2Mbps、アップロード113.1Mbps。
1FリビングでWi-Fi 5で接続したPCで計測した結果

AX20のLANポートに有線接続の場合。インターネット回線は@nifty光(フレッツ光)の1Gbpsなので、ダウンロードのほうはまずまずでしょう。このときはアップロードがちょっと遅め。

Archer AX20のLANポートに有線接続した速度計測結果。ダウンロード 712.5Mbps、アップロード257.7Mbps。
AX20のLANポートに有線接続した結果

以上のように、とくに問題のない速度です。

ルーターの管理

管理画面はAX20のほうが分かりやすく、いかにも最近のWEBのインターフェースという感じで、コストを抑えつつもしっかりキャッチアップしているのかなという印象を持ちます。無駄に自社開発にこだわらず、利用できるものは利用してやっている感じです。

機能面の違い

AX20もアクセスポイントモードで使用しています。アクセスポイントモードではWSR-3200AX4Sと比べると以下が出来ません(ルーターモードでは出来る)。

  • アクセス時間、アクセス先サイトの制限(いわゆる保護者による管理機能)

WSR-3200AX4Sの去就

アクセスポイントとしても満足に動作しないバッファローのWSR-3200AX4Sは、中継器モードで使ってみることにしました。物理スイッチで中継器モードにして接続先をAX20にすることで中継器として動作しました。AX20との接続は802.11ax、かつWPA3です。

さすがにWSR-3200AX4Sはただの中継器とは違ってストリーム数なども余裕があるので、中継器としては良い働きをするかもしれません。が、これまでの実績から信用できないので中継の有無等をしばらく検証して中継器としての実力を計ることとします。

WSR-3200AX4Sのその後

<20121/9/11追記>
中継器モードもまともじゃありませんでした。さらにローミングはどうかとアクセスポイントモードでAX20と同じSSIDにしてもダメ。WSR-3200AX4Sが起動しているとAX20にも接続できなくなることもあり、この商品ははずれだったかとあきらめかけたときにルーターモードで使っていなかったので試してみました。

すると、これまでのストレスが嘘のように普通に使えるようになりました。詳細は以下にて。

まとめ

AX20は費用対効果の高いWi-Fiルーターとして有名なTP-Linkの商品で、導入1週間程度では粗は見えません。使い勝手は明らかにバッファローのWSR-3200AX4Sよりも優れており、途切れたらやだなぁと不安を感じながら使うストレスから解放されたところです。

AX20はWSR-3200AX4Sの半額程度ですが、満足度という点では比較にならないほどAX20が上です。このさきも普通に使い続けられることを祈っています。

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