自宅のWi-FiルーターをWi-Fi7ルーターのTP-LINKの「DECO BE22」に買い替えました。デュアルバンドのエントリーモデルで、2個パックでメッシュを構築しました。

Wi-Fi利用環境
ルーターを導入する環境は以下のような状況です。
6GHzは必要か?
うちの場合は不要です。というのも、5GHzが空いているからです。

トライバンドルーターは価格が高くなることもあり、6GHzの価値は見出だせませんでした。
インターネット回線
光回線の1Gbpsでホームゲートウェイがあります。Wi-Fiで200M〜500Mbps程度、有線だと700Mbps程度なので、4KやオンラインMTGなどで複数同時でも問題ありません。家族全員が同時に使っていても1Gbpsを超える帯域が必要なこともありません。
有線接続時:
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無線接続時:
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屋内配線
各部屋には有線LANポートを敷設済みです。インターネット回線を引き込んでいるところに各部屋へのポートも集約しており、ここにハブ(写真の機器はホームゲートウェイ)を設置して部屋間で通信出来るようにしています。

クライアント
Wi-Fiクライアントは、最大でも10台くらいです。スマホとタブレット、ノートPC程度。Wi-Fi 7対応は、まだ自分のPixel 9の1台のみです。
自宅設計時に、据え置きのAV機器(テレビ、レコーダー、アンプ等)やIT機器(デスクトップPC、NAS)の設置想定場所に予めLANポートを敷設しておいたことから、それらは現在も有線接続で運用しており、無線を消費しません。
また、スマートホーム不要派なので(否定はしない)、細かい機器やWi-Fi機能付きの生活家電は持っていません。
増やすつもりは皆無ですが、家電買い替え時にWi-Fi機能無しなぞ買えない時代になれば、少しは増えるかも知れません。
商品選定
以上の利用環境を踏まえて下記条件で探したところ、「DECO BE22」になりました。
- APモード(ブリッジモード)のメッシュ実績有り
- 有線バックホールに対応
- LANポートは1GbpsでOK
- 6GHz不要
- バッファロー社製品を除外
- 国産ブランドもなるべく除外
セットアップ
自宅は木造2階建てで、東西方向の真ん中に耐力壁が通ります。この耐力壁を隔てると電波の減衰が大きく、メッシュを構築しようと思った次第です。そこで、耐力壁を挟んで、1F南側と2F北側にそれぞれDECOを配置しました。
LANに繋いで電源を入れただけで互いを認識してメッシュが構築出来て、バックホールは有線となりました。

ただし、最初はルーターモードとなったため、手動でブリッジモードに変更しています。光回線のホームゲートウェイがあり、この配下にアクセスポイントとして配置する構成です。
W53/W56対応状況
本体裏面には、W53とW56の記載もあるのですが、帯域が選択されないです。W52が空いているからでしょうか? 管理ツールから選択することもできないようです。
メッシュの効果
特に2Fの耐力壁の北側で電波が弱かったのが解消されました。
以下の効果も感じられ、通信が安定した印象です。
- 通信開始時のレスポンス向上
- 動画倍速再生時にたまに発生していたフレームスキップが解消
今までは1Fダイニングに1台でした。それが1Fと2Fに負荷分散されたことから、処理に余裕があるのかと思います。ルーターの性能向上も勿論あると思います。
また、ブリッジモードで使用していることからルーターモード機能のソフトウェア処理に割かれるリソースが無く、スループットが上がるはずです。
VPNやフィルター機能、ルーティング等は使用しないため、機能的には無駄になると思う人もいるかもしれません。しかし、家庭用=素人向けのたかだか一桁万円のルーターに個別にブリッジモード用のソフトウェアを作るなんぞ、ソフトウェアの設計・開発はもちろんのこと、検証やバージョン管理のコストが追加となり、誰にもメリットはありません。
古いルーターの処遇
メッシュにしたので中継機は不要、有線LANを各部屋に敷設済みなのでコンバーターも不要であることから、余生を送ることなく退任となりました。
まとめ
何も問題なく、簡単にセットアップ出来てメッシュを構築出来ました。BE22は2025年夏に発売されたばかりですが、安定しています。
国産ブランドはソフトウェアが弱い傾向があります。商品検討時にWi-Fi7ルーターのファームウェア更新情報を確認したところ、5~6年前と同じ不具合修正を今もやっていました。故にバッファローはもちろんのこと、他の国産ブランドも除外しました。
通信とは、速度もさることながら、安定して運用出来ることが肝要です。
当面は海外メーカーの優位が続くのかなと思いました。


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