現在使用中の自宅のデスクトップPC(Intel Core i5-650搭載)は2011年3月に購入し、ちょうど8年が経ったところです。これまでに、
- メモリ増設
- Windows 10へアップグレード
- USB 3.0増設
- ビデオカード増設
- SSD増設
と延命を図ってきました。けど、ぼちぼち作業が辛くなってくるかな〜となる前にリニューアルすることにしました。
パーツ選択
ゲームはやらず、画像編集やRAW→JPEG書き出し、WEBアプリ複数同時使用とたまに宅内サーバーとして使うことからマルチタスク処理にコストを割きたい。なのでCPUのみアップグレード出来れば良いのですけど、IntelのプラットフォームではCPUの世代が変わるとマザーボードも変えなくてはなりません。メモリ規格も今はDDR4が主流で、現PCのDDR3規格対応のCPU/マザーボードは2014年くらいまででしょうか。
結局、リニューアルするには少なくともCPU、メモリ、マザーボードは変えなければなりません。
一方で、その他のパーツは現役で通用するので、すべて流用することにしました。先の増設パーツで使えなくなるのは中古で1,700円で買ったメモリのみです。
予算はCPU、メモリとマザーボードで計3万円以内とし、調達した結果は下記のようになりました。金額はすべて税・送料込みの支払額です。
パーツ | 購入品 | 購入時価格 | 新品価格 |
---|---|---|---|
CPU | AMD CPU Ryzen5 1600 with Wraith Spire 65W cooler | 15,000円 | 15,000円 |
メモリ | ブランド不明 PC4-19200 4GB 2枚組(バルク未使用品) | 4,700円 | 5,480円 |
マザーボード | ASRock B450M Pro4(バルク未使用品) | 5,500円 | 8,980円 |
合計 | 25,200円 | 29,460円 |
メモリとマザーボードの新品価格は購入時点での価格.com最安値です(メモリは同スペック品)。中古にしたから劇的に安くなるわけではありませんね。
CPUは中古がなかなかなくて、あっても安くはなかったです。グリスは必要だし、同梱のクーラーがなかったりと追加コスト/調達の手間がかかるものもあり、新品にしました。
組み立て後の電源投入一発でBIOSが起動し、Windows 10も何もせずとも構成が自動変更されて正常にログイン出来ました。
ところが、ライセンス認証が出来ず。デジタルライセンスのはずだったのですけど。試しにPC購入時にインストールされていてWindows 10にアップグレードしたWindows 7 のライセンスキーを入れ直したら無事に認証されました。
パーツ更新後
さすがに2コア4スレッドから6コア12スレッドへの変更は負荷の高い処理が段違いに速いです。
ベンチマークだと新旧を比較すると4~5倍のパフォーマンスですが、実際のところ。以前にブログに記載した動画のHEVCへの変換だと3.5倍。
エンコードタイプ | 処理時間 | fps | ファイルサイズ |
---|---|---|---|
ソフトウェアエンコード(Intel Core i5-650) | 0:19:45 | 8 | 13.8MB |
ソフトウェアエンコード(AMD Ryzen 5 1600) | 0:05:25 | 28 | 13.8MB |
ハードウェアエンコード(NVIDIA GeForce GTX1050) | 0:00:29 | 324 | 81.3MB |
RAW→JPEGの書き出しは10枚で比較したところ時間が半分以下になりました。
旧構成:00:03:07
新構成:00:01:19
ストレージはI/FがSATA2からSATA3になったので、SSDが約2倍のパフォーマンスに。
旧構成:
新構成:
古いマザーボードではスリープに失敗することもありましたが、新しい方ではそのようなこともありません。
外見は購入時のHPのBTOパソコンのまま、中身だけが第一世代のRyzenに第二世代のAMDチップセットとなりました。第一世代のCore i5でまだまだいける!なんて思っていましたけど、手を入れるほどに現実は厳しいと実感してCPU交換に至った次第です。これでまた8年程度使えますかね。
パーツ選定メモ
以下は検討時メモです。次回パーツ選定時の参考にするため記しておきます。
CPU
世代ごとにソケットが変わってしまうIntelはやめて、一貫してSocket AM4であるAMDのRyzenシリーズにする。将来CPUパワーを増やしたいとなったとき、Ryzenシリーズの方が新しいCPUをマザーボード交換無しで使える可能性が高いため。
現CPUのTDPは73Wで実際の最大消費電力は80Wくらい。電源を流用することから、TDPは同等以下に抑えておきたい。
TDP70W前後でコア多めとなると、TDP65WのRyzen 5 1600が候補。2019年3月時点では3,500円程度の追加で第2世代のRyzen 5 2600が手に入るけど、2割増しの価格で1割程度の性能向上ではわりに合わないので、1600とする。
あと半年もすれば第3世代が出る見込みなので、そろそろ底値となりそうな1600がコストパフォーマンス良し。
メモリ
容量は今のところは8GBで問題なし。しばらく使用量をモニターしたところ5GB前後で推移しており、最大でも7GBだったため。将来使うかもしれないから16GBと考えても、必要になったときにはメモリはもっと下がっている可能性が高い。メモリ市況は下げ基調かつ次のDDR5規格が目前でもある。
よって、DDR4の4GB 2枚のデュアルチャンネル構成としておく。メモリ速度は問わない。
マザーボード
以下の条件。候補はASRock B450M Pro4。
- ケース流用のためフォームファクタはmicroATX
- チップセットはミドルレンジの最新として将来的なCPUアップグレードに備えておく
- メモリスロットは4スロット以上としてメモリ増設可能としておく
- USB 3.1 Gen2サポート
- オンボードのLAN、AUDIO
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