Ryzen環境で遊んでみる

CPUをCore i5-650からRyzen 5 1600に換え、伴ってマザーボードとメモリも換えました。

CPUが変わった他にももろもろ現代的な構成になりました。
メモリ:DDR3 → DDR4
PCIE:2.0 → 3.0
SATA:2.0 → 3.0

これでいろいろ試してみます。

安定性

一番重視している性能です。家族も使うし、変換処理中に高負荷のまま放置することもあるので、起動しないとか途中で落ちるようではPCとして無価値です。

マザーボードとメモリは中古で安く調達しましたが、動作確認済みか保証のあるもののみを選択しました。今のところとくに何も問題なく稼働を続けています。一例としてタスクマネージャーに表示される稼働時間は8日を超えています。点けっぱなしではなく、未使用時はスリープをする運用での合計稼働時間です。

タスクマネージャのパフォーマンスタブ>CPUで稼働時間を確認
タスクマネージャの稼働時間

PCパーツの適合は「相性」と言われることがありますけど、規格のあるハードウェアに相性というのもおかしな話です。恐らくは規格を満たしていない不良品が出回ることがあって、分からない人(分からせたくない人?)が相性と言っているのではないかな?

体感速度

感覚的な話ですが、アプリケーションの起動や切り替え、操作がシャキッとした程度です。ブラウザやオフィスアプリケーション程度の負荷なら初代Core iシリーズでも全く問題なく、たいした差はありません。

SSDはSATA2からSATA3になってベンチマークではシーケンシャルリードが約2倍早くなりましたが、体感も2倍かというとそんなことはないです。

どちらかというと処理の安定感が増した感じです。高負荷時でも操作が突っかかるようなことはなく、バックグラウンド処理もスムーズに行われているのではないかと。

一方で画像や動画の編集や変換といった演算が多い処理は格段に速くなりました。

ちなみに、ビデオカードはGeForce GTX1050のまま、同じゲームのベンチマークを同じフルHDの解像度で実行した結果です。

PC構成変更前のGeForce GTX 1050のベンチマークスコア(FF XIV 紅蓮の解放者、FHD) = 5937
旧構成でのベンチマークスコア
PC構成変更後のGeForce GTX 1050のベンチマークスコア(FF XIV 紅蓮の解放者、FHD) = 7010
新構成でのベンチマークスコア

18.1%の向上。これがQHDになると、旧構成は4223、新構成は4321と2.3%の向上にとどまります。

CPUのオーバークロックとダウンクロック

Ryzenシリーズはオーバークロックが可能なので試してみました。CPUは表面の刻印によれば2018年9月製造、クーラーは同梱のいわゆるリテールクーラーです。

負荷をかけても安定した3.85GHzと定格とを比較してみましたが、消費電力36.6%増に対して、パフォーマンスは8.1%しか上がりません。

Ryzen 5 1600定格 3.4GHzオーバークロック
3.85GHz
上昇率
CINEBENCH R20スコア245926578.1%
消費電力(W)63.4686.6736.6%
CPU温度(℃)607016.7%
オーバークロックによるベンチマークスコア、消費電力、CPU温度の差

オーバークロックすれば上位CPUの周波数を超えられる!なんて記事をたまに見ますけど、その上位CPUをオーバークロックしたら追いつけないわけで…。

一方で周波数を下げて消費電力を削減するということも出来ますけど、それなら初めから省電力なCPUにすれば初期費用も稼動費用も抑えられます。

趣味でもなければ定格で使うのが一番コストパフォーマンスが良い、というミもフタもない結論。

Ryzen用電源プラン

AMDのチップセットドライバとともに配布されている電源プランがあり、それを入れるとパフォーマンスが上がるとのこと。そこで、ffmpegで5分のフルHD動画をH265へ変換して比較してみました。

電源プラン動画変換時間(秒)fps
Windows 10標準 バランス287.8131.53
Ryzen バランス284.8331.86
高パフォーマンス284.0631.95

ほとんど変わりません。Windows 10標準のバランスとの違いは「最小のプロセッサの状態」が90%となっているのみでした。標準だと5%です。コアの使用率が頻繁に変わるような状況なら効果があるのかもしれません。

Ryzen用電源プランの設定
AMD Ryzen バランスの電源オプション設定

アイドル時は少々周波数が高かろうと電流が流れなければ消費電力は上がらないので、とりあえずRyzen用プランにしています。

静粛性

マザーボードを交換したおかげで冷却ファンを個別に細かく設定出来るようになりました。

以前に故障で交換した電源のファンは、コネクターをマザーボード上のヘッダーにつなぐことで制御出来るようになりました。

ファンは温度に応じて可変、かつサイレントモードにしたところ無負荷時は800rpm前後となり、とくにケースファンは騒音が激減。全負荷時でも1,500rpm以下で気にならなくなりました。

省電力性

TDPは65Wですが、定格全負荷時は約60Wで温度は60℃くらい。i5-650がTDP73Wで全負荷時は約80W/80℃だったので、消費電力が下がりつつパフォーマンスは向上となったのは技術進展の恩恵といったところです。

まとめ

CPU交換はエンコードやレンダリング、RAW現像などの演算を要する作業をするのであれば効果ありですけど、動画視聴やブラウザの使用程度ではほとんど恩恵にあずかれない印象です。

目的意識をもっていれば、メーカーの謳い文句に踊らされることもないかなと思います。

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