Amazonのさくらレビュー対策で影響を受けたのではないかとの噂のあったAUKEYのUSB PD対応充電器を今更ながら購入しました。90W USB PD 充電器「90W 3ポートUSB充電器 PA-B6S」です。
仕事で使っているノートPCとスマホを同時に充電できるだけのポートと出力を持つ充電器を探していたのですが、それを満たす充電器はほとんどがごっつい100W超で4ポートになってしまい、2ポートのものは見つけられず、今回購入した3ポートで90Wの「90W 3ポートUSB充電器 PA-B6S」となりました。
必要なW数
仕事で使っているHPのノートPCはPDで充電するときは45W以上ないとダメなのですが、同時に使っているUSB-Cドックが9W消費します。
PD充電器 → USB-Cドック(9W) → PC(45W)となるため、電源は少なくとも1ポートで54W以上供給しないとPCに充電できません。それにプラスして別のポートでスマホの同時充電が出来ること。
それなら65Wの出力をうたうものであればよいじゃんと思うのですが、
- 1ポートで65W超の充電器はいくらでもある → 例えばAnker Nano II 65W
けど、スマホも充電するので2ポート欲しい - 2ポート合計で65Wの充電器は2ポート使用すると概ね1ポートあたり30~45W程度で足りない
- 1ポート使用時は100W出力だけど2ポート使用時は45W+45Wで足りないという充電器が妙に多い
- 2ポート使用時に1ポートで60W以上のものは、たいていは4ポートで100W超でごつくて値段も高い
以上のような充電器ばかりでした。おそらく、内部の制御チップはどこのやつも同じで、外装とブランドを変えて売っているものばかりなのかと思います。
という中でようやく見つけたのがAUKEYの「Omnia Mix3 PA-B6S」でした。Amazonではもう売ってなかったので(笑)、楽天で安く売り出していたのを買いました。
ThinkPadを充電できないポートがある
見せてもらおうか、90Wの実力とやらを…ということで、さっそく5V20A対応のケーブルで自宅用のThinkPad E490につないでみました。
事象
ところがThinkPadを充電出来ない。
正確には、二つあるUSB-Cのポートの内のNo.1のポート(PCのマークがついているポート)では認識されず、「PD」と書かれているNo.2のポートだと90Wの充電器と認識されて充電出来ます。その状態で別のポートにスマホをつなぐとPCをつないでいるポートの出力が落ちてしまい、PC側では認識できなくなります。
やっぱりAUKEY品質か~とはずれを引いた気になったのですが、会社にもっていってHPのPCにつなぐと、どちらのポートでも充電できるし、スマホを同時につないでUSB-Cドック経由にしてもPCは充電出来ます。
ThinkPadに問題がある?
原因推定
USBで有名な(?)HanpenBlogさんのサイトの記事に原因らしきことが書かれていました。
記事によれば、特定の仕様の充電器とPCの(PDコントローラーの)組み合わせによっておこるようです。
条件は以下とのことです。
ACアダプターの条件は以下の通りです
HanpenBlogより
・USB PD PPSに対応している
・複数のPPSの出力 (PDO) に対応している
・1番低いPPS PDOが3.3〜11.0V
ノートPCの条件は以下の通りです。
・Texas InstrumentsのUSB PDコントローラー「TPS65982」または「TPS65988」を採用している (TIの他のICでも起きるかも)
製品仕様を見てみると・・・充電器は条件に合致しているように思えます。
ただ、ThinkPad E490の裏蓋を外して基盤を見たのですが、PDコントローラーを特定できませんでした。
Amazon Fire HD 10では漏電(?)と認識される
他の機器をつなぐとどうか?
手元にあるAmazonのFire HD 10(第9世代)をつないだところ、なんと水分検出。漏電か何かしていると認識したのでしょうか?
まとめ
以前にクラウドファンディングで手に入れたPPSに対応していないUSB PDの充電器では、上記のいずれの事象も起こらずに正常に充電が完了します。
ということで、おそらくはPPSに対応した充電器をまだそれに対応していないか対応が不十分であろう機器につなぐとおかしな挙動になるのではないかという事例でした。
購入した充電器は会社で問題なく使用しています。
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