Windows PCのタッチパッドって使い辛いなぁと思い、マウス接続中はいつもオフにしていました。が、最近は「高精度タッチパッド」という仕組みがあったのですね。自宅のThinkPad E490は高精度タッチパッド搭載でした。
高精度タッチパッドとは
高精度タッチパッドとはWindowsがパッド入力を直接認識してカーソルや画面を制御するものだそうです。旧来はハードウェアメーカー提供のデバイスドライバがパッドの入力をマウスやキーボードの入力に変換し、マウス・キーボードドライバを経由してWindowsに渡していたとか。間に一枚噛んで操作性が悪くなるし、操作の割り当てもドライバ次第。ドライバの更新が終わると機能更新も終わる。
高精度タッチパッドだと操作はWindowsが直接司り、機能もWindowsが実装するのでハードウェアベンダーに縛られない。Windowsのバージョンアップに伴って機能向上や市場の要求へのキャッチアップが期待出来ます。
WindowsのタッチパッドはMacBookのトラックパッドにかなわない、というのは以前はそうだったのかもしれません。Macはハードウェアもアップルがデザインしているので、最適化が一段上。
けど、Windowsの高精度タッチパッドは操作精度が高く、Windowsとしてタッチパッドの操作が統一されてハードウェアが変わっても操作性が担保されるようになりました。出来ること(操作の割当)に違いはあれど、ようやくMacに並ぶようになったのではないかと。
仕事で使っている高精度では無いタッチパッドのThinkPadと比べると、操作性は雲泥の差と言ってよいです。2本指でのスクロールやカーソルの位置決めがやりやすく、本当に「高精度」な感じ。応答が過敏だったりもたついたりということがなくなった感じです。しかも文字入力中にカーソルが飛んだりしないです。
高精度タッチパッドのカスタマイズ
以下はカスタマイズ編。先ほどの設定画面下の方の「ジェスチャの詳細な構成」というリンクの先に詳細設定画面があります。
Windows標準機能でこんな感じ↓にカスタマイズしています。まずは3本指。
「記録を開始する」というボタンは、キー入力を記録してそれをタップに割り当てる機能です。
前方/後方ナビゲーションとは、各種ウィンドウで前後のページに移動する操作です。ブラウザではスマホのごとくスワイプで前のページに戻れます。Windowsの設定メニューでこうした割り当てが出来ます。
続いて4本指。
4本指のボリュームコントロールは難しくない?
と思うかもしれませんが、動かすのは1本で良いんです。4本でタッチした後に人差し指だけ動かすと1ボリューム単位での操作が楽に出来ます。一気に上げ下げするなら4本のまま動かせばOK。
「デスクトップを切り替える」で仮想デスクトップを行ったり来たりできるようになります。仮想デスクトップを使うと、別のデスクトップでYoutubeなどでBGMをかけながら別のデスクトップで作業するといったことができます。スマホ版しか使ったことがない人は知らないかもしれませんが、PC版Youtubeは無料のままでバックグラウンドでも動作します。プラグインで広告削除したり、表示をカスタマイズしたりはさておき。
私の場合、参照用、再生用、編集用という感じでデスクトップを分けていることが多いです。なんでそんなことをするかというと、他のアプリが見えなくなって集中出来るからです。タスクバーがいっぱいでどれだっけとかYoutubeをスキップしてアプリを切り替えるなんて手間がなくなります。Alt+Tabで一覧から探すのではなく、隣のデスクトップに切り替えればそこにある。
そんな感じで便利に使ってます。
ThinkPadを手に入れた当初はマウスを繋いでいましたが、今はタッチパッドのみで使っています。右側にマウス用スペースを取る必要がなく、PCを移動するときにPCだけなのは気楽でよいです。
高精度タッチパッド搭載のPCをお持ちでしたら、試しに使ってみては?
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