デスクトップPCが終わる頃

自宅のデスクトップPCは2011/3/11午前に届きました。東北地方太平洋沖地震の直前です。

HPの「東京生産4周年記念 Core i5が3万円台モデル」というあと100円で4万円(笑)だったp6740jpというモデルをメモリを4GBに増やし、OSをWindows 7 64bit版にして52,500円で購入したものでした。

あれから6年超。やや動作が遅いと感じるようになってきました。スペックは
CPU:Intel Core i5 650
メモリ:4GB
HDD:250GB
と、CPUはCore i5第一世代です。

2017年8月現在HPの5万円台で買えるデスクトップPCのCPUはCeleron G3930です。Core i5 650と比較するとまだ同程度のパフォーマンスらしい。

となると、同価格帯での買い替えは意味が見出だせない。各種インターフェースが速くなったとかバイト単価が下がったとかはあろうけど、取り替えるほどでは無いかと。

そこで、二点の延命措置を取ることにしました。

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延命措置 其の一:メモリ増設

主に使うのは写真のRAW現像とブラウザ、写真やはがきの印刷くらいなのですが、当時よりもソフトウェアの(ブラウザで表示するサイトの、が正確か)メモリ要求スペックが上がっていること、カメラがAPS-Cからフルサイズに変わったことからメモリ使用量が4GBに近づくこともあったので、延命措置としてまずはメモリを倍の8GBに増設することにしました。

ヤフオクで2GB2枚組の中古品を落札し、送料込みで1,700円弱。新品の半値程度のようですが、そもそもメモリってそんなに安いものだったっけ?

Windows7のシステム情報
メモリ増設の前後

増設後は
・画像処理アプリのメモリ使用量が1GByteを超えるようになった
・画像処理アプリのページフォルトが2/3くらいに減少
・アプリやブラウザタブの切替の高速化
といった効果がありました。

延命措置 其のニ:OSアップグレード

問題は使いたいソフトウェアが動作しないときが来ることだけど、それは古いOSでソフトウェアの動作が保証されなくなるとき、とすれば、とりあえずOSが最新を保てれば大丈夫か?

ということで、延命措置その二としてWindows 7をWindows 10 64bit版にアップグレードしました。Windows 10は無償アップグレード期間中に一度入れたのですが、その後に起動しなくなるトラブルがあってWindows 7に戻していました。

今回はWindows 7に被せるのではなくクリーンインストールしました。一度はアップグレードに成功して認証済みになっていたので、現在でもそのときに取得したデジタルライセンスで無償です。システム構成は変えていないので、今回もインストール後はしっかりと認証済みになっていました。

Windows10のシステム情報
Windows10へアップグレード後

インストール時にチップセットのコントローラーの設定がRAIDだと全くディスクを認識せず、AHCIにすると見えるようになるということがあり、前回のトラブルもコレ(インテル ラピッド・ストレージ・テクノロジー)が関係していたのかも。

今後

Windows 10にしたことで今後はWindows OSを買う必要がなくなりました。アップデートで提供される最新機能を使うためにハードウェアを拡張してもダメとなるまではPC本体を買い換えなくても済むこともなりそう。PCI expressの空きスロットがあるので当面は拡張性には困らないです。

データだけでなく各処理もクラウドのリソースを使うようになると、事業者側はサブスクリプションで収益を稼ぐ方向になるでしょう。そうするとハードウェアやパッケージアプリケーションは最少構成で済むことになり、クライアント側には過大なリソースは必要なくなるかもしれません。実はWindowsのシステム要件も7以降は変わっていません。

もしかすると52,500円+1,700円のこのPCが生涯最後のデスクトップPCになる、なんてことも想定出来るこの頃です。

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