現況確認で1Fダイニングから2FクローゼットまでCD管が通っていることが分かったので、次はLANケーブルを配線するための準備です。
呼び線の準備
LANケーブルをCD管に通すため、先に「呼び線」を通し、それにケーブルを結びつけて引っ張るようにします。
この呼び線は「通線ワイヤー」等の名前で売られています。でも、一回きりの作業のために買うのも勿体無いので、ビニール紐を使ってみました。
家にあったビニール紐の先端をマスキングテープ(なんでもいいと思う)で止めてバラけないようにしておきます。
長さも測りたいので1mごとにヒモにマジックで印をつけました。数字が書けないので線の数で印をつけると良いでしょう。とりあえず10m分の印をつけました。
呼び線の引き込み
1Fの管の出口に掃除機の吸い込み口を当てて吸い込みつつ反対側の2FクローゼットのCD管にビニール紐を入れていきます。既設の電話線は予め強く引っ張ってたるみを無くしておきました。
最初はなかなか引き込まれなかったのですが、原因は吸い込み不足でした。CD管が下向きなので掃除機の吸い込み口を上手くあてがうことができていなかったようです。
そこでトイレットペーパーの芯でパイプを作成。パワーを上げると先端が潰れてしまうので、爪楊枝で補強するという即席振りです。
これでやったら今までの苦労が嘘のようにすぐに出てきました。ビニール紐が掃除機までくると蕎麦をすするようにズルズル言い出すのですぐにわかりました(笑)。
ビニール紐に付けた印を見るとちょうど10mでした。
材料調達
埋め込み配線をして壁面はケーブルをぴろんと出すのではなくモジュラージャックにします。コンセントはパナソニックのコスモワイド21シリーズなのでそれに合うものにしました。必要となる材料は以下です。
- LANケーブル 11m(1mの余裕を見て)
- モジュラージャック x2
- 成端工具
- コンセントプレート
2020年頃からようやく個人向けの10GbEの機器が値段が下がってきたことから、今からLANケーブルを新設するならここは10GbE対応にしておきたいところです。
LANケーブル
家庭で10GbEを目指すならCat6AのUTPケーブルでいいでしょう。Cat7は規格ではSTPのためアースが必要になり、コネクタはRJ-45ではなくなるので扱い辛い。自宅内や自宅周辺には常時ノイズを発生する機器も見当たらないのでUTPで良いと判断。ちなみに、世の中のRJ-45コネクタでCat7をうたうケーブルはメーカー独自仕様のケーブルです。
もう一つ、長尺のケーブルは「より線」よりも「単線」のほうが通信の特性が良いようです。今回は10m程度なので違いはないのかもせれませんが、壁裏に配線したら当面は交換しないので、しっかりしたケーブルにしておきます。
LANケーブルはネットで切り売りのお店があったので、単線仕様のCat6Aを11m購入しました。110円/m x 11 +送料700円=1,910円でした。送料も含めると1mあたり約174円です。
単線でコネクタのついていないケーブルは100m単位でしか売っていなかったりするので、切り売りはありがたいです。
モジュラージャック
Cat6A対応のモジュラージャックはあまりなく、その中で一番手頃なパンドウイットのCat6A対応モジュラージャックにしました。1個1,627円を2個に専用の成端工具(777円)も購入しました。
コンセントプレート
コンセントプレート(184円)はコンセント口数が変わるため購入しました。
材料一覧
合計で6,125円。中継機やメッシュ対応器を買うより安いかな?
商品 | 単価 | 数量 | 計 | 補足 |
---|---|---|---|---|
LANケーブル(Cat6A UTP)切り売り | 110円/m | 11 | 1,210円 | 送料 700円 |
パンドウイット Cat6A JISプレート用ジャックキット | 1,627円 | 2 | 3,254円 | |
パンドウイット TGジャック成端工具 | 777円 | 1 | 777円 | |
パナソニック コスモシリーズ コンセントプレート | 184円 | 1 | 184円 | |
合計 | 5,425円 | 送料込みで6,125円 |
これで呼び線と材料を用意できたので、LANケーブルの敷設を行います。
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