居間のパナソニックの46インチプラズマテレビが、10年を過ぎて不調。テレビの補修部品は7年保有とのことなのでパナソニックの液晶モデルに買い替えました。
テレビの買い替え
パネルは有機ELか液晶のどちらかになるようで、
「プラズマを見慣れた目に液晶は無理」
との意見もあるようですが、その通り「見慣れた」のでしょうから、液晶も見慣れるでしょう。
実際に家電量販店でパナソニックの有機EL最下位機種と液晶最上位機種とを並べた状態で同じBDプレーヤー(1台)で映画を同時に映しているのを見たのですが、違いが分からない。リビングならコントラストの違いが分かったりするのかもしれないけど、それでも有機ELの方が5万円程度高いし消費電力も高いので、映像そのものの鑑賞は趣味ではない私も妻も有機ELには価格だけの価値があるのかは疑問を持ちました。#個人の感想
現代の50インチあたりと10年前のごっつい額縁のある46インチは物理サイズがほぼ同じなのですね。消費電力を調べたら、ウチのプラズマはなんと530Wもある。参考までに電気代の比較。定格消費電力は以下の通り。
買替前(46インチプラズマテレビ):530W
買替後(55インチ液晶テレビ):163W
月の電気代を1日8時間使用、1kWh単価22円で小数点以下四捨五入で計算すると、月々1,937円の差で年間では23,244円の差になります。
買替前:2,798円/月
買替後:861円/月
発売から1~2ヶ月過ぎて値下がり幅が緩やかになっていれば、本体の値段が下がるのを待つよりもさっさと買ったほうが電気代で差が出ます。
さて、46インチプラズマテレビの2009年モデルと55インチ液晶テレビの2020年モデルでどのくらい違うのか?
現代の4K液晶パネル
10年前のプラズマよりも明らかに陰影が深くて見やすいです。4K映像は普通にきれい。むしろ、4Kパネルで見るアップコンバート映像がきれいなのが予想外。とくにネットの1080Pは思っていたよりもかなり良くて、ライブ配信はDVD見るよりもぜんぜん綺麗(そりゃそうか)。地デジは変な時がありますが、バラエティ番組やニュースをきれいな絵で見る必要もないからまぁどうでもいいかな。
インターネットサービス対応
10年前のモデルでもYoutubeはテレビ単体で見ることが出来ました。ただし家電向けのサービス(家電用ブラウザ向けサービス?)だったらしく、何年かしてそれが終了して見られなくなっています。他はアクトビラに対応していたくらいでしょうか。
現在はテレビ自体がHTML5のアプリケーションの実行に対応しているようで、Youtubeはひとつのアプリとして動作しているようです。しばらくは大丈夫かな?
対応アプリはメジャーなVODサービスはそろってます。
https://panasonic.jp/viera/apps/application.html
端子/ポート類
10年前と比べて以下の違いがありました。
新規
- USBポート
- 無線LAN(IEEE802.11 a/b/g/n/ac)
- Bluetooth(ver.4.2。音声コーデックはSBC)
この辺りは現代の映像/音声を扱う機器ならついていますね。
継続
- HDMI
- 光デジタル音声出力
- 有線LAN(10/100)
- イヤホン(本体スピーカーと同時出力可)
- ビデオ入力(端子はピンジャック)
有線LANは最大で100Mbpsですが、テレビの使い方はシングルタスクなので最大でもネットのサービスで4K映像を見るときでしょう。とすると50Mbps程度あれば十分ということになります。サーバー機能を有効にして裏でDLNAで配信するとしても足りると思います。
廃止
- 電話
- D4
- S2
- パソコン(D-sub 15pin)
- モニター出力
- SDカードスロット
- Irシステム
上記の内、使っていたのはモニター出力の音声のみで、無線式のワイヤレスヘッドホンの送信機を接続していました。現代のテレビは無駄がなくなりました。
音声操作
リモコンの音声操作ボタンを押してから話します。それならリモコンのボタン押したほうが早いし、もし手指が不自由でリモコンのボタンが押せないなら音声操作も出来ない仕様です。「なにそれいらねーw」と家族でバカにしてましたが、検索キーワード入力で評価逆転。
例えばYoutubeアプリを立ち上げてボタンを押して
「よんけーたきび」
と話すと、4K解像度の焚き火動画がさっとでます。リモコンで「4K焚き火」と英数字漢字仮名交じりの文字を入力するよりも格段に楽。正確で応答も速い。
番組の検索もこの調子なので、テレビリモコンの弱点をカバーし得る機能と実感しました。一転「すげー!便利〜」と手のひらを返しました。
Amazon Alexaにも対応しているのでFire HD 10で機能を有効にしてやってみましたが、こちらは出来ることがリモコンのボタンを押すのと変わらない。ハンズフリーでチャンネルや音量を変えたいときってほとんどないです。最初に試しただけでもう使ってない。
その他
- イヤホン端子と本体スピーカーが同時出力/個別ボリューム調整が可能
→ ワイヤレスヘッドホンの送信機を刺しっぱなしに出来る - Bluetooth接続の同時出力も可能
→ ワイヤレスヘッドホン(イヤホン端子接続)とBluetoothヘッドホンの同時使用が可能 - 画面のみオフが可能
→ NASの無圧縮の音源を画面で選び、オーディオに流して画面は消しておくということが出来る。アプリにradikoがあったりもする。
まとめ
そんな感じで10年の進化がありましたが、とはいえ基本は受像機で受動的な機械なので、ワクワク感はあまりないというのが正直なところです。
10年後はマイクロLEDにでもなっているのかな?
コメント